パートナーインタビュー

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メリットもデメリットも共有する誠実かつ前向きなスタンスに共感

ネットチャート株式会社　専務取締役　村上浩幸氏

30km先まで届く、圧倒的な製品力

当社はネットワークインフラ構築のプロフェッショナルとして、LAN環境整備やサーバ構築、クラウドコンピューティング、セキュリティ対策など、さまざまなICTサービスを提供しています。2006年にはIIJグループの一員となり、高度な専門性と信頼性のもとに事業を展開しています。創業以来、当社はユニークなものづくりにこだわっており、セキュリティゲートウェイ「IntraGuardian」シリーズや世界初の抗菌LANケーブル「medi-patch」などはその姿勢を象徴する製品だと言えます。また、DENGYOさんの長距離無線LANシステム「FalconWAVE」も、ほかにない特徴を備えた製品として、多くのお客さまにご利用いただいています。特長はずばり高い指向性と幅広い出力性能、省電力性。公道を挟んだ工場と作業所であったり、造船所施設と製造中の船舶内部であったり、配線が難しい現場にこそ適しています。当社ではお客さまに「見えていれば届きます」とご説明していますが、本当にその通りの性能だとご評価いただいています。

デメリットも共有するから生まれる信頼感

実は、最初に「FalconWAVEなら無線で30km先まで届きます」と聞いたときは、そんな長距離通信ができる機器の話を聞いたことがなかったので、にわかには信じられませんでした。そこで当社の技術者とともにDENGYOさんを訪問し、詳しい説明をお伺いしたら本当にその通りで、社員ともども舌を巻いた覚えがあります。ただし、基地局とアンテナの間に遮蔽物がなければ良いのですが、環境は刻々と変化します。夏になって樹木が生い茂ったら通信品質が低下したとか、新しい看板が設置されて通信ができなくなったといったことが起こり得るので、設置時には配慮が必要ですし、設置後のフォローも重要になってきます。有難いことに、DENGYOさんはこういったデメリットについても真摯に情報を開示し、打開策や対応策を一緒に検討してくださいます。当社主催の性能試験に同席いただくこともあります。より良い製品をお客さまにお届けするためには、こういった協業体制が重要だと思っています。

Wi-Fi6や5Gなどの新技術への対応に期待

DENGYOさんとのお取引が始まって6年近くが過ぎます。「FalconWAVE」は依然多くのお客さまにお引き合いをいただいていますが、今後のステップアップとして、無線機本体のバージョンアップに期待しています。具体的には次世代規格Wi-Fi6への対応です。また、次世代通信規格5Gのうち小規模エリアで使用できるローカル5Gの認可も始まりましたから、こちらについても市場の発展性が見込めます。
お客さまからのご意見ご要望は当社からDENGYOさんに共有していますので、ネットワークに強みを持つ当社と、無線通信に強みを持つDENGYOさんが、それぞれの専門性を持ち寄ることで新たな製品・サービスを生み出すことも可能です。お客さまのニーズに合ったICTシステム構築のために、これからもよきパートナーとして歩んで行ければと思っています。